対戦格闘ゲームについてです。
ストリートファイター6に実装されたモダン操作の影響と言っていいでしょう。
確実に新規ユーザーが増えています。
ただし、これはプロゲーマーというものが台頭し、有名タイトルだったことも影響していると思います。
過去にもコマンド入力を極力簡略化したゲームは存在しました。
それこそコマンドが下下攻撃とか、当時としては信じられないレベルのものがあったのです。
そしてモダン操作は、キャラの通常攻撃すら削り、ボタンに必殺技を割り振るという過去に格ゲーを触ったことのある人には驚愕のものになっています。
これによってキャラの動きは制限されますが、新規ユーザーにとっては動作パターンが減る事によって、取っつきやすくなっています。
幅広い行動が出来ても、持て余してしまう事が無い訳です。
多くの自動車がAT車である事と同じです。
一部趣味人がMT車を使う訳です。
公道を走るだけならATで十分です。
妙なテクニックを使用するとMTが必要になります。
これを格ゲーに当てはめると、モダンとクラシックになるのではないでしょうか?
私も格ゲーから離れていったユーザーの一人なので、あまり偉そうに意見が言える立場ではないですが、コマンドの複雑さは恐ろしいレベルに達していました。
特にSNK関連のタイトルは凄まじく、対空でレイジングストームとか結構無茶です。
天覇封神斬とか狂気の沙汰です。
ゲームスピードはヴァンパイアシリーズが一気に加速させたイメージがあります。
エリアルレイブを生み出したX-MENから続くVSシリーズは、永久・即死関連の高難易度コンボの宝庫です。
共通システムを駆使したキャラ操作が必須となっているギルティギアシリーズをはじめとするアークシステムワークス開発のゲームたち。
完全に新規ユーザーお断りの状態になりました。
これ、酒の歴史と同じなんです。
酒はどんどん強くなる傾向にあります。
そして強くなりすぎて、飲む人が限定されて産業として成立しなくなりそうになって、大衆向けの弱い酒に戻ります。
そしてまた強くなる…飲めなくなって弱くなる…その繰り返しです。
食料供給や品質が安定した現代では、趣向に合わせた製品が常に供給されている状態なので、大抵の需要にこたえることが出来ます。
それが格ゲーでも起きているのではないでしょうか?
新規参入者がいなくなると、その時点で衰退するしかないんです。
ミリタリージャンルはそれで死にかけました。